こんにちは、ラパンです。
私は2023年7月にデンマークのコペンハーゲンに旅行に行ってきました。
このブログでは体験して感じたこと、失敗談を中心に、デンマーク旅行を考えている方に向けて情報発信をしています。
今回は私が訪問したレストラン「Tèrra」についてご紹介します。
- デンマークで美味しい物を食べたり、特別な食体験をしたいけど、どこのお店を選べば良いかわからない
- デンマークでの大切な1食を外したくない
- デンマーク(海外)のレストランのメニューや雰囲気を知りたい
- デンマークのレストランの情報があまりなくて困っている
という悩みや思いがある方にとって非常に参考になる記事だと思いますので、最後までご覧ください。
目次
- こちらのレストランを選んだ経緯
- 「Tèrra」ってどんなレストラン?
- 実際に訪問してみて食事内容や内装など詳しく紹介
1.こちらのレストランを選んだ経緯
まず、私がこちらのレストランを予約するに至った経緯を紹介します。
私はデンマークに2泊3日滞在していました。美食の街、デンマークでの1番の目的は「Noma」訪問だったのですが、それ以外の食事もせっかくだったらより良い物を、面白い物を、シェフの信念が詰まった料理をと考えていました。
そこで参考にしたのが「ミシュランガイド」です。1軒はビブグルマンのお店、1軒は星付きのお店でと考えていました。その中で、写真を見て料理のクオリティが高そうで面白そうな「Tèrra」と「Marv&Ben」を選びました。
街を歩いて人気そうな店に入る、オススメのレストランを街の人に聞いて入るのもいいと思いますが、やはり「ミシュラン」という世界基準で評価されたお店は質が高い所が多いと思います。(価格が高い、事前の予約が必要、店によっては予約が取りにくいといった事がありますが……💦)
実際に私が選んだ2軒は総じて良かったので、選ぶ時に参考にしてみてみるといいかもしれません。
2.「Tèrra」ってどんなレストラン?
次にこちらのレストランについて説明します。
「Tèrra」は2021年より「ミシュラングリーンスター」を獲得しているレストランです。
「ミシュラングリーンスター」とは2021年度版のミシュランガイドから取り入れられているもので、持続可能な活動において業界の最先端を行くレストランに送られる称号です。
実際に持続可能なキッチンを作ることを信念としており、食品廃棄物ゼロのレストランを謳っています。
具体的な取り組みとして、①レストランで出た端材や繊維を最大限に料理に活用したり、菜園の堆肥として再利用する、②地元産の物を利用し、できる限りバイオダイナミック農法(農薬や化学肥料を使用しない有機農法の1つ)で育てた肉を利用する、③野菜を優先して使い、肉の使用量を減らす、④持続可能な魚(水産資源と環境に配慮した漁業で捕獲された魚や未利用魚のこと?)を利用することなどをしています。
他にもガンベロロッソ(イタリア版ミシュランガイドのようなもの)で3フォーク(最高位)を2021年から2023年まで連続で獲り続けているスゴイレストランです!
メニューは「Tèrra adventure」といわれるコース料理1つで料理と別にワインペアリング、ノンアルコールペアリングを選ぶことができます。私はスモールノンアルコールペアリングをお願いしました。
私は旅行の約1ヶ月前に予約を取りましたが、問題なく予約が取れました。
3.実際に訪問してみて。食事内容や内装など感想も交えて詳しく紹介
ここからは感想も含め、お店を紹介していきます。
こちらでの食事がデンマークに到着して記念すべき初めての食事でした。宿泊施設に荷物を置いて17時30分予約の当店に伺います。
コペンハーゲン中心街からバスと徒歩で30分弱でした。近くには大きな川?があり、のどかな感じ。白鳥もいてびっくりしました。
外観はこんな感じ。少し奥まったところにあり、大きな看板が出ている訳ではないので素通り注意です。目の前に「イヤマ」がありました。
内装はこんな感じ。客席のフロアの下にキッチンや盛り付けスペースがあり、少し面白い空間。近くには果物?の保管の瓶などあり、ワクワクしました。ただ、少し店内は暗く、写真を撮るには少し不向きかもしれません。ただ、非常に落ち着く空間です。
オーナーだと後で知ったのですが、LUCIA DE LUCA(ルシア・デ・ルカ)さんという女性が料理について説明してくれます。もちろん英語なので、結構わからないことあるな~と思っていたら、「日本人ですよね?」となんとキッチンから日本人男性が!
佐藤 悠太さんという男性が来てくれました。彼はデンマークに来て2ヶ月くらいとのこと、日本ではフランス料理を学んでいたそうです。デンマークの空港に到着してから3人の日本人の方に会うのですが、その1人。デンマークに来て挑戦するなんて凄いな~。この後多くの料理は佐藤さんが実際にサーブし、説明してくれました。とても助かりましたね笑。
佐藤さんがいつまでこちらのレストランにいるかわかりませんし、毎回対応できるとは思いませんが、英語でコミュニケーションを取るのが苦手な方、英語は苦手だけど料理について詳しく知りたい方は日本人の方がいるというだけで凄く心強いのではないでしょうか。
料理についてです。
まずはキュウリドリンク。結構塩みを強く感じましたが、冷たくて夏を感じます。
1品目:サーモンの卵 レモン
2品目:メレンゲにラディッシュのコンフィチュール、ガーフィッシュ、エルダーフラワー(写真撮り忘れました)
3品目:ウナギとビーツを燻製にし、照り焼きにした物
デンマークでウナギを食べるとは思っていなかったため、びっくり。しかも日本の蒲焼きのような仕立て。この後も日本を感じる料理が出てくるのですが、日本食は世界のシェフから注目されているのでしょうか。酸味がアクセントで、ビーツの甘みとウナギの旨味、タレの味がマッチしていて美味しかったです。
4品目:レッドペッパーをエマルション(乳化)させたマヨネーズのような物を挟んだ料理
メキシコのタコスのようなもの。
ここで1杯目のドリンク。「リンゴとエストラゴンのドリンク」
「スモールペアリング」は飲み物の量が少ない物だと勝手に思っていましたが、種類が少ないので注意です。(スモールペアリングはすべての料理にペアリングがあるわけではありません。すべての料理にペアリングを望むのであれば、「large pairing」を選びましょう。)
5品目:レッドゴーなんちゃら(失念…)、日本でいうホウボウとオマールブルー、ホタテ、ワイルドルッコラ、アーモンドクリーム 海藻
日本の刺身的な仕立て。言葉での説明は難しいですが、シンプルに美味しいです。醤油とわさびで食べる以外で生魚を食べる機会が少ないので、アーモンドクリームと食べる鮮魚は非常に面白いです。
6品目:生牡蠣、リコリス(別名甘草(かんぞう)、砂糖の数十倍の甘みがあると言われるスパイス)
7品目:花ズッキーニを揚げたもの、下のクリームはハバネラ?(甘い唐辛子)
甘い唐辛子と説明して頂きましたが、結構辛かったです。クリームが酸味と塩み、辛みが強くて少し食べ疲れてしまったかも。
2つ目のドリンクは「レモンとセイジのドリンク」。爽やか!
8品目:セロリアック(根セロリ)をピクルスにした後、揚げて乾燥させて。ブラウンバター、セイジのクリーム(写真撮り忘れてました💦)
タコスのような仕立て。根セロリってこんな食べ方もあるのか。面白い!バリバリの食感も楽しい。
9品目:黄色ズッキーニを麹でマリネした物
ソースが結構酸っぱかった。
10品目:レッドペッパー、柚子胡椒
シェフ自らサーブしてくれました。このコースの中で一番難解だったかもしれません。見た目は紅色で生肉みたいな感じ。口に入れると、つるんとして複雑味がします。美味しかったのですが、説明が難しいです……。間違えていると思うのですが、駄菓子の「のしイカ」を食べている感じです。
11品目:オヒョウ、ピルピルとエルダーフラワーを乳化させたソース、プラムなど付け合わせ
このコースのメイン。オヒョウはカレイ科に属するヒラメやカレイに似た海水魚らしいです。皮目がバリバリでいい感じです。ただ、個人的には魚の塩が決まりすぎているように感じ、少ししょっぱかったです。また、プラムなどの付け合わせは酸味が強めでした。環境に配慮して肉料理は提供がないのでしょうか?
12品目:レモンのアイス、レモンバームのオイル
レモンバームは柑橘系の香りが特徴的なハーブとのこと。爽やか~!さっぱりで美味しい~!
13品目:ウッドラック?というハーブで作ったパンナコッタ、マリネしたルバーブ
このコースで見た目、味ともに印象的だった料理の1つ。まず、見た目が本当に可愛いですよね。ウッドラック?について調べたのですが、ニトリのウッドラックしか出てきませんでした……笑。説明にもあったのですが、杏仁豆腐の様な味がして本当に美味しかった。ルバーブとも合う!
最後にレストランで「エイジドチョコレート」と呼ばれているチョコレートとエスプレッソ。
脱水とは違うようですが、特別な作り方をしているチョコレートだそう。酸味のあるエスプレッソと合います。
こちらですべての料理が修了。
最後にVALERIO SERINO(ヴァレリオ・セリーノ)シェフと佐藤さんがお見送りしてくれました。
金額はコーヒー代や最初の飲み物など含め税込み2159デンマーク・クローネ(約45300円)でした。
コースを通して独創性が高く、面白い料理が多かった印象でした。私自身の経験では解釈しきれない料理もあり、酸味、塩味が少し強いと感じる料理も多かったですが、総じて刺激的で美味しかったです。
ごちそうさまでした。きっと面白い体験ができると思います。もしよろしければデンマークでの1食の参考になさってください。
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