こんにちは、ラパンです。
この度、佐久間宣行さんの「佐久間宣行のずるい仕事術~僕はこうして会社で消耗せずにやりたいことをやってきた~」を読みました。
本書は「ゴッドタン」や「あちこちオードリー」など有名番組を手がけるテレビプロデューサーである佐久間宣行さんが20年以上かけて身につけた62の仕事術が紹介されているビジネス書です。
読んでみた結果、佐久間さん流のやりたい仕事をやるための考えた方やより良い物を作るためのチームの作り方、企画の発想術など参考になるものばかりでしたが、それと同じくらい自分自身が不要だと思うこと、嫌なことと距離を置き、会社で仕事に集中するための方法が非常にためになりました。
面倒な上司や社員との関わり合い、会社の不要な飲み会、そこで行われる誰も得しない愚痴のこぼし合いなどなどそんな物なければ少しは楽になるのにと思う事ありますよね。
数々の有名で面白い番組を世に出した方の社会人生活は順風満帆だったのだろうとそんなイメージを勝手に持っていましたが、実際はそうではなかったようです。
佐久間さんは人間関係を無理に広げたいと思っていない、納得できるまで行動できない性格のようで、実際にテレビ東京に入社した時は先輩の頭ごなしの指示をすんなり聞けず、大声で怒られることを繰り返す、休みのないなか先輩に飲みに連れ回されるなどそんなことが続き、精神的にも体力的にもすり減っていった張本人でした。
「会社をやめようかな…」と考えたこともあったそうですが、このままじゃやめられないとそこから自分が消耗せず自分のやりたいことをやり、認めてもらう方法を考え、そこから20年以上かけて様々な作戦を身につけたそうです。
テレビ業界にそんなイメージも確かにありますが、そんな絶望していたとは驚きでした。
しかし、今や面白い番組や企画を沢山生み出していて、YouTubeでも楽しそうですよね。絶望を乗り越え、仕事を楽しんでいる佐久間さんが考えた作戦は説得力がありますし、めちゃくちゃ魅力的で知りたくありませんか?
私は病院で管理栄養士として食事提供や栄養指導業務に従事し、7年になりますが入職した時は人間関係のいざこざに巻き込まれたり、調理師さんに怒鳴られる、包丁を突きつけられることもありました。そんなときにこの本があったら良かったなと思いました。また、最近はできる仕事を繰り返し行っているだけになっている感じもあり、このまま今の仕事を続けていていいのか悩むこともあります。ただ、そういう人に対してのアドバイスもあり、非常に刺さる内容が多かったです。
佐久間宣行さんが20年以上かけて身につけた武器をいくつか紹介させていただきつつ、本書の魅力を伝えていけたらと思っています。
では、感想を書いていきます。
~作品情報~
書名:「佐久間宣行のずるい仕事術~僕はこうして会社で消耗せずにやりたいことをやってきた~」
著者:佐久間宣行
出版:ダイヤモンド社
ページ数:231ページ
目次
- 「楽しくて幸せな瞬間」に出会うために…。誰とも戦わずやりたい仕事をやるための秘訣を学ぶことができるビジネス書
- 私が読んだ動機
- こんな人にオススメ
- 作品情報
- 佐久間宣行さんは「ミスターコントロールマン」!人や心をコントロールすることで自身の仕事に集中する秘訣が面白い。
- 感情に流されず、問題解決に一直線の方法で働きやすい環境をつくる!具体的解決策が多数紹介されている
- 仕事に悩みを抱えている人にこそ読んでほしい!この本は佐久間さんからの応援レターだ!
- まとめ
1.考えて相手を思いやることで誰とも戦わずやりたい仕事をやる秘訣を学ぶことができるビジネス書
私が読んだ動機
- 「あちこちオードリー」や「ゴッドタン」のマジ歌選手権が好きで、そんな面白い番組を手がける人の仕事術を知りたいと思ったから
- 仕事で活躍するためのヒントがもらえるかもしれないと思ったから
こんな人にオススメ
作品情報
テレビプロデューサーである佐久間宣行さんが書いたビジネス書。
今でこそ「ゴッドタン」や「あちこちオードリー」など数多くの人気番組を世に出しているが、テレビ東京入社当時はテレビ界、サラリーマンにむいていないこと、人付き合いや理不尽に悩んだそう。
そんな佐久間さんが自分自身が消耗されずにやりたいことをやるために考え、20年以上かけて身につけた62の仕事術が仕事編、人間関係編、チーム編、マネジメント編、企画術編、メンタル編の6章に分けて紹介されている。
より良い仕事をしていきたいと考えている人は勿論、仕事が上手くいかない、仕事がつまらないと思っている人にも刺さるアドバイスが盛りだくさんの一冊。
佐久間宣行さんは「ミスターコントロールマン」!人や心をコントロールすることで自身の仕事に集中する秘訣が面白い。
この本を読んで、私は佐久間宣行さんは「ミスターコントロールマン」だと思いました。つまり、人や相手の心、ときには自分の心もコントロールし、障壁なく仕事ができる環境を手に入れているのです。本書で書かれている仕事術を一部を紹介し、説明します。
- 人のメンツを潰さない➡相手の心のコントロール
- 苦手な人と話さなければならない、仕事をするときは「コント:嫌いな人」と唱え、自分の状況を俯瞰して見る➡自分の心のコントロール
- チームクラッシャーになりかねない問題児には「こういうことをしたらダサいですよね」と先手を打って伝える➡相手のコントロール
などなど
このように、相手の心や時には自分自身の心もコントロールすることで、やっかいごとを避け、仕事に集中するため、より良い仕事をするための方法が非常に沢山書かれており、非常に参考になりました。しかも、そこまで労力を要さずできそうなことばかりなので、実践もしやすそうだと感じました。
仕事に集中できる環境をつくり、よい成果を上げたいと考えている人はぜひ読んで頂きたいと思います。
感情に流されず、問題解決に一直線の方法で働きやすい環境をつくる!具体的解決策が多数紹介されている
もう1つ、佐久間さんについて感じたことは、「自分自身の感情に流されることなく、考えたり、分析することで問題に対して働きかけている」ということです。
具体的な例を挙げて説明すると、
1.悩みについての相談は「話を聞いてほしい人」ではなく、「その問題を解決できそうな人」にする
仕事や日常生活で悩みがあるとき、皆さんはどうしていますか。同期や1、2年上の話しやすい先輩に愚痴をこぼしたり、相談したりしていませんか?そして、根本的な問題解決がされないこと、ありませんでしたか?私自身もそういった人たちに話して「わかるよ」なんて言われて結局何も解決しないことが今まで何度もありました。
しかし、佐久間さんは『悩んだときは愚痴やストレス発散で終わらせず、「どうすれば今の問題を解決できるか、誰にアクションを起こせば問題が解決するか」を考え、これが叶う自分とは圧倒的に戦力の違うキーマンに相談するべきだ』と伝えています。
聞けば確かにそうした方が良いなと思いますが、なかなかできている人は少ないのではないでしょうか。
2.「合わない上司」は分析してみる
どうしても合わない上司、理不尽な上司がいるときの対処法として、感情のスイッチをオフにして、
- 上司に言われたこと、最近指摘されたことを書き出す
- 言っていることには一理あると思ったら「○」、聞き入れられないと思ったら「×」をつけていき、何が不快か分析する。
- 「○」ばかり➡言っていることは間違えていないが、口調がメンタルを削っている➡上司に改善策を要求。
- 「×」ばかりで対処法が見つからない➡上司の上司に相談し、上司に異動してもらうか、自分を異動させてもらう。
確かに、この方法であれば感情的に話していると思われにくいですし、根拠があるので交渉しやすいですよね。
このように、感情的になって愚痴や反発をしても何も変わらないことに気付き、問題を解決して自分の働きやすい環境をつくることが重要だと感じました。そして、本書にはそのための方法が具体的に数多く示されています。
こちらを読んで、実践することで根本的な問題が解決される可能性が高くなり、人生も良い方向に進んでいく可能性があると感じました。
仕事に悩みを抱えている人にこそ読んでほしい!この本は佐久間さんからの応援レターだ!
本書の「おわりに」に書かれている内容を紹介します。
僕もみなさんも、人生はこれからも続きます。大変だし嫌なことも沢山あるけど、仕事は考え抜いて続けていると、ときどき全部が覆るような、とんでもなく楽しくて幸せな瞬間が来ます。これは本当です。いつか僕とあなたの人生が交差したときには、そんなおもしろかった仕事の話を聞かせてください。
佐久間宣行『佐久間宣行のずるい仕事術~僕はこうして会社で消耗せずにやりたいことをやってきた~』ダイヤモンド社、231頁
こちらを読んで、「仕事は考え抜いて続けていれば、幸せな瞬間が来るから、続けることが大事ですよ。そのために会社で自分の時間や精神を削られない方法や考えて仕事をすることの大切さなどを伝えるので一緒に頑張りましょう」というメッセージを感じ、この本は佐久間さんの応援レターだと感じました。
佐久間さん自身が入社当初、人間関係や仕事環境に悩み、苦しんでいたからこそ、仕事の先が見えず、続けていていいのか不安に感じる人や今の仕事内容に刺激がない、興味が持てないなどの理由で無気力状態にある人など今の仕事に悩みを抱えている人にも優しく寄り添ってくれているなあと思いますし、それが良い所の1つだと感じています(具体的には「第6章メンタル編」で書かれています)。
『「たかが仕事」だから、ストレスや嫌なことからは逃げてもいいけど、そんな仕事でもやれることは沢山あるから考えて行動してみたらきっと良い方向にいくと思うよ」というメッセージを強く感じるので、仕事に悩みを抱えている人の背中を押してくれる本になっていると思います。
2.まとめ
こちらの本は入社したばかりの人、中間管理職など責任ある立場になり、今後の仕事にプレッシャーや不安を抱えている人、できる仕事場ばかりで刺激がない、今の仕事内容に情熱が持てない人など多くの人に刺さる内容になっていると思います。
本書を読んで、より仕事に集中できる環境作りやより質の高い成果を出す方法を知り、「幸せな瞬間」が訪れるように、考え抜いて頑張っていきましょう。
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